教えて持田さん!
Column
恐竜はなぜ絶滅したんですか?
少し想像してみてください。ある朝目が覚めたら、太陽が出ていない。翌日も、その次の日も、出ない。植物が枯れ始め、スーパーから食べ物が消えていく。あなたならどうしますか。
6,600万年前の恐竜たちが直面したのは、ほぼそういう状況です。
直径10kmの隕石がメキシコのユカタン半島に衝突し、爆発の衝撃で大量の塵とススが大気に舞い上がった。それが地球全体を覆い、太陽光が何ヶ月も遮断された。光合成ができなくなった植物が枯れ、草食恐竜が食べるものを失い、肉食恐竜が追う獲物を失う。食物連鎖が、頂点からではなく根元から抜けていった。
「隕石が落ちて恐竜が死んだ」というイメージがありますが、衝突の瞬間に全滅したわけではありません。本当の凶器は、その後に何ヶ月も続いた「太陽のない世界」でした。
ではなぜ、鳥や哺乳類は生き残れたのか。体が小さく、食べるものを選ばなかったから、というのが有力な説です。そして実は恐竜も、すべてが消えたわけではない。今あなたの窓の外にいる鳥が、恐竜の子孫だというのが現在の主流な考え方です。
絶滅とは、終わりではなかった。それを知ると、通勤途中に鳩を見る目が、少し変わるかもしれません。