教えて持田さん!
Column
すごいぞ!ガラスケース
「ネクストゴールを達成したら、ガラスケースを導入します!」
そう言われて、楽しみになる方はどれくらいいるでしょうか。新しい地層の発見と比べると、少し地味な話かもしれません。でも、展示する私たちには、なかなか大事な買い物です。
今回のケースには、浦幌で見つかったアンモナイトを展示する予定です。かつてK/Pg境界と考えられていた茂川流布の地層の近くから見つかったもので、「最後のアンモナイト」とも呼ばれてきました。
なるべく近くで、殻の形や表面の細かなところまで見ていただきたい。一方で、手が触れたり、ほこりや汚れがついたりすることからは守りたい。そのために、展示ケースを使います。
ガラスを選ぶときにも、気にすることがいくつもあります。照明や自分の顔が映り込むと、肝心の化石が見えにくくなりますよね。そこで候補になるのが、映り込みを抑えた「無反射ガラス」です。
資料本来の色を見てもらえるよう、ガラスの色味にも気を配ります。紫外線を減らす機能や、傷のつきにくさも確認したいところです。
そして、使い始めてからの仕事もあります。博物館では、清掃員の方がケースを丁寧に磨いてくださっています。照明に誘われて小さな虫が入り込むこともあるので、中の点検も欠かせません。ガラスは重く、持ち上げるときにも気を遣います。そのため、タコの吸盤のような道具を使うのです。
ケースを置いて終わり、とはいきません。磨いたり、点検したりしながら、資料を見やすい状態に保っていきます。
今回のクラウドファンディングでは、次の目標である200万円を達成することで、ガラスケースなども導入する計画です。
次に博物館へ来たときは、化石と一緒に、それを囲むガラスも少し見てみてください。ガラスが気にならないほど化石がよく見えたら、展示する側としてはうれしいです。